年末が近くなってくると、重い雲が立ち込めるように心も沈みがちになる。
なんとか今年は持ちこたえたという安堵感とは裏腹に、来年は大丈夫かと、ふと不安がつのる。
今年は新卒の就職戦線で内定をもらえていない学生が続出し、高校生に至っては就職できるのが過半数ほどという厳しい状況。
将来に不安を抱え、日々眠れない夜を過ごす若者も多いのではないか。
中高年に至っては、さらにひどい状況である。
希望通りの転職なんて望むことは難しく、どんどん希望レベルを下げて、とりあえず就職という人も多いのではないか。
今年初めに「
中高年の再就職で求められる要素は?」という記事で、次のような仕事に対して抵抗があるかどうかの内容がきさいされていた。
1. サービス業の仕事(マンション管理、ビル管理、介護など)
2. 補助的な仕事(戦略、方針、決済の伴わない仕事)
3. 年収が350万円以下
4. 年下の若者に部下として使われる仕事
5. 従業員50人以下の会社の仕事
6. 会社で作業着に着替える仕事
7. 通勤1時間半の仕事
8. 非正社員の仕事(嘱託または業務委託)
今や、面接にも呼んでもらえない、履歴書や職務経歴書を何度出してもなしのつぶてという状態が続いて長期失業状態が続き、自暴自棄になってしまっている中高年にとって、抵抗どころの話ではない。
とにかく仕事に就いて、最低レベルの生活を維持しなくてはならない人がたくさんいる。