4月初めの入社式を終えて、まだ右も左も分からなくて緊張している新入社員の顔が浮かぶ。
希望に燃えて入社し、自分の明るい未来を疑う事のない新入社員。
少し前までは、なかなか内定を得る事が出来ずに焦る気持ちでいっぱいだった人もいるのではないか。
入社してから3年以内に転職してしまう社員が多いというのはよく知られた事。
最近では就職難の状況が続いているため、安易な転職は減るかもしれないが、希望の仕事に就く事が
出来ず、やむを得ずに今の会社に入社した新入社員にとって、他の会社は魅力的に思えるかもしれない。
もし、別の道を進んでいたら、もっとやりがいもあっただろうに、こんな風に感じていると、転職の願望が日増しに強くなる。
しかし、世の中はそんなに甘くはない。
若い時にあまり苦労せずに転職すると、更に希望からかけ離れた仕事に従事しなくてはいけない結果となる事はよくあることである。
あまりにも早い転職の決断は、それだけリスクも高くなる。
自分よがりの判断で失敗するよりは、出来るだけ多くの意見を求め、判断する方がいいのではないか。
人生は長い。
ゆっくり考えるのも一つの方法であると思う。